2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

フィクション

おはようございます 東京よりお送りします 同じ宿に泊まっている知り合いが夜の10時にもう寝ると言い始め、不貞腐れて10時半に床に就きました。そういう具合で目覚めたのが朝の4時台という訳です。遮光カーテンを開くと当然外は真っ暗だったのですが、向かい…

都市計画

街という生き物は不思議だ、と常々思う。 不思議という言葉はちょっと僕の思うことからずれているかもしれないね。 僕は街という生き物の持つ博愛主義的な素っ気なさを特異だと思っている。 例えばどうだろう。本は隅々まで読むものだ。本当は一字一句見逃し…

深夜に台所を左右に往復していると、自分が架空の生物だと思えて仕方がない瞬間がやってくる 最も死を意識するのは、トイレの個室の天井に排気口を見つけたとき あなたに会えて幸せでしたと言えるような瞬間が来ると子供のように信じている これは夢ではない…

犬 かわいい

お前マジか?と思う人 毒を含むためそのままでは食えないヒガンバナを三日水に漬けることで食えるようになることを発見した人 一端の花に「ミヤマクワガタ」と非常にややこしい名前をつけた人 「長押しすることで群れの仲間が一緒に攻撃してくれる」ボタンに…

拡声器

今日はクジラはお休みです。 好きなものについて嬉々として話す人と、嫌いなものについて嬉々として話す人。この2人を水平的に比較してみて、その光景を目にした人に与える心象の優劣は分かり切っていますが、息を止めて深くなった夜に潜ってしばらくが経っ…

人工太陽

例えば人は一度"人生の危機"のような状態を経験してしまえば、その薄氷の上からは二度と脱出することが叶わない。僕にだってその時代があって、それは生まれて18年ほど経過した頃のことだ。詳しくは語らないが、あの時代は確実に今の僕に暗い影を落としてい…

コロスニタル

例えば僕は世の中の全てが書かれた本を持っている。それは背幅10ミリ程度の存外薄っぺらいA5判の本で、表紙には僕には読めない言語の文字が煌びやかに並んでいる。本を開いたことは一度だってなかったし、この先の僕も同じように中を覗くことはないのだろう…

ピストル

あえて抽象化します。 「理由は分からないが、自分の作ったものが褒められている」みたいな現象にときたま出くわします。皆さんもそんな経験無いですか? 一種の人間不信なんですかね。大げさかもしれませんが。 「自分が良いと思ったものを他人は自分ほど好…

校正クイズ

もうそろそろ夜が明けますね。みなさんは如何お過ごしでしょうか。 寝ることに理由を求める性分はよろしくないですね。こうやって文章を書かないと眠る決心がつかないのです。いつからこうなってしまったのでしょうか。 簡単に文章を書くと誰かに読んでもら…

完全敗北

何度も言っていることだけど、僕は完全敗北できる相手を募集しています。 夜は加速して、あっという間に僕らを追い越す、とよく言われますが、本当に夜は早いものですね。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。今起きている人はきっと、眠たいのに寝る理由を…

クリシェの殺し方

突然ですが、ここでクリシェの話をします。 この記事を書くそもそもの動機です。 動機その1 なんとなく最近、クリシェという言葉が独り歩きしている感があって、このまま放置しておくと周囲の人間に「何かにつけて『クリシェ!!!!!!』と叫んでいるヤバ…

スケートボード

常々思うことだし何遍も言っていることだけれど(しつこい)、大体の人には複数の人格が備わっているという主張を信じている。別にその人格ってのは全く異ならなくても良くて、「ほとんど同一視できるが細かい部分に差異がある」だとか、「挙動こそ異なるが根…