2020-01-01から1年間の記事一覧

幽霊

言葉というのはあなたの手中にすっぽりおさまるものでは到底ないのです、と言いたげな表情でも浮かべながらこういう記事を書いていて、その実中身なんてないのだ、ということを薄々分かっている。中身がない? それはなんとなく違うような。伝えたいことなん…

雑記

※フィクション 最悪だ。最悪だ。最悪だ。唸っていると、見たところそれは最悪でないはずだった。死にたいと口にしていればまだ死なずにすんだ。死ぬ夢は一度だけ見た。真に迫るものだったわりに怖くはない。それは恐怖ではなく、無関心である。青色のもので…

雑記

好きな風景は何ですかと訊かれて、人はいろいろなことを答えるんだろうけど、それはそれとして美しくないものを美しいなと思うときがある。これはたぶん共通認識で、そうでなければそんなことをこれまでの人生で考えもしなかっただけなんだと思う。 そういう…

共感と消費

恋とか夢とかそういう歌ってめちゃくちゃしょうもないですよねえ 未来と夢の違いとか、ラブとラヴの違いとか、要するにそういうことです、まあ聞いてられません 私は子供のままでいることが幸福とは思いませんが。

夜について

突然だけど、どす黒い空、それをわりあい規則的に引き裂く2本の電線、その交差する点こそが世界の本質かもしれないな。 分かる? 分からないよな。 分からないか。 いや良いんだけど、例えば会話って双方の理解があって初めて成立するものだし、片方が一方的…

犯罪者

悪について考えるときに、人を殺めたり盗みをやったり、そういう輪郭のはっきりしたものばかり思い浮かべる。本当は悪なんて道端の至るところに転がり落ちていて、目を逸らしながら人に面倒事を押し付けたり、助けるべきところを無視したりする、あれこそが…