銀色

 

 

一生綺麗なものだけを追い求めて生きていければいいです 正直、それが真理

現実逃避を繰り返して最後まで進むことはできる 嘘ではない

それを真っ向から否定する奴は自分の持たない能力を片手に踊る人間をひがんでいるのだ

花は好き 歯車は嫌い

青は好き 人食いの洞窟は嫌い

街を泳ぐ魚は好き 電灯のない街は歩けない

俺にはできる できない奴にはできない ただそれだけ

俺にとっては価値がある わからない奴にはわからないままでいい

そういうことができない人間のことを、わりと、どうでもいいものとして扱って生きてきました

正解です 真理です 事実です どっちでもいいのです コンビニに置いてある煙草みたいな 道沿いに等間隔に立つ電信柱みたいな

一生綺麗なものだけを追い求めて生きていればいいのです ゴミはゴミ箱へ よく知っているでしょう

苦痛は耐えられる耐えられない以前に、直面しなければいいのです

あなたにはその色が見えるか わからない奴は放っておけばいい 放っておけばお互い幸せでいられる よく知っている

見えなければその価値に気付くことすらできないのですが 御尤も、しょせんその程度の存在である あなたが積み上げたものよりずっと美しくて退屈な街を創り上げましょう

そういう視線で生きています いつだって監視者だ 生まれながらにして違っているのだ

 

まっすぐ歩け