雑記-2019/11/07

 

 

 

*短い

 

言葉にすると、写真を壁に固定するみたいに、未来永劫その場にとどまり続けるものだと思っている。できれば言葉にしたくない。感情の話。抱いた気持ちはいつだって一過性だから、いずれ消えてしまう。それなら言葉にしなければいい。あんなもの嘘だったと思い込むことすらできる。

謝罪の言葉を口にしたくない。これは、まぁ、独善。代償は多分、謝罪をされても嬉しくないこと。言葉にすることなら誰だってできると思う。本当にそう思っているのなら静かにするべきだよな。幾度となく思ったこと。口にすることは、犯したことへの償いにはならない。なるという前提で色々なものが動いていて、なんとなく憂鬱だと思っている。

謝らなければいけないことを抱えたまま生きることが真の償い。いや、厳密にはそうじゃないのかもしれない。でも、抱えることには意味があると思っている。吐き出したら、それで終わりのような気がしてならない。抱えて、間違えたことを一生覚え続けて、それを積み重ねて、段々と無害な人間が構成されていく。

言葉にすることが怖いな。そう思うときがある。それらは、厳密にはぶれているだろうから。辞書1冊、たったあれだけの分厚さで、この世の中の全てが言い表せるとは思えない。言葉にしてしまうと、所詮、雑に噛み砕いたものの組み合わせ程度にしかならない。だから、言っても仕方のないことは言わないほうがいい。大丈夫、ちゃんと伝わる。そう自分に言い聞かせている。