続・終わらない世界

神戸と聞けば華やかな印象が散見されるが、彼らの言及している神戸とは実際には三宮とか元町とかの地域であって、JR神戸駅あるいは阪急高速神戸駅はというと、これがなかなかしょぼい。所用で高速神戸を降りて新開地方面へ向かおうとしたのだが、高速神戸の改札を抜けるとそこは限りなく長い地下道だった。黄ばんだ四方の壁床天井が規則正しく並んだモノクロの蛍光灯にちかちかと照らされていて、冷え切ったバターのように静まり返っていた。人は地下道の空しさを掻き消そうと必死なのか、地下道にご丁寧にわくわく散歩ロードといった名前を付けて、その文字の上に小学生の絵日記のような散歩をする人々の絵を貼り付けていた。何がわくわく散歩ロードだ。全然わくわくしねえ。どっちかってっと牢獄だよ。誰がこんな真っ暗の筒の中を散歩するんだよ。

 

とはいえ牢獄の中を歩かないわけにもいかなかった。左右には昭和の香りを色濃く残す古本屋だとか日の当たらないところで売ってどうするのという風な帽子屋だとか有料貸出の卓球台とかが存在した。それもなかなか乙なもの、というわけでもなく、古き良きとかでも何でもなく、ただのオールドファッションだった。地下に放置された店舗群は時代の風を浴びなかったのだろう。存在したのは1%の薄気味悪さと99%の古いという事実だった。

 

 

大学に入ったけど自分のやりたい勉強やれてないし超きつい。ここから先、果たしてなんとかなるのか?分からないな。勉強量はなんだっていいし何も考えずに頭を使うのはお家芸だからいいのだけど、不安を感じるのは嫌なんだよな。自分のやりたい勉強ばっかりやってても食っていけないからこんな学科にいるんだけど、やっぱり嫌なもんは嫌だなぁ。不安とは言うけど恐れている状態になることはそこまで嫌じゃないんだよな。倒錯してる。やだなぁ。逃げたい。一生逃げたまま生きたい。苦しい。自分の脳みそなんて肝心なとこで役に立たないからな。太刀打ちできないんだろうなぁ。はぁ。文系が理系より食ってける世界だったらなぁ。ss書けば単位降ってくる授業ねえかな。マジで将来年収300万でいいから週休5日とかで過ごしたい。これも高望みかな。青い炎は灯ってるんだよな。どうか消えないうちに安寧の日々を過ごせますように。ss書きてえ。