フィクション

 

おはようございます

東京よりお送りします

 

 

 

同じ宿に泊まっている知り合いが夜の10時にもう寝ると言い始め、不貞腐れて10時半に床に就きました。そういう具合で目覚めたのが朝の4時台という訳です。遮光カーテンを開くと当然外は真っ暗だったのですが、向かい側のビルの5階のオフィスらしき空間に電気が点いているのが見えて闇を感じました。

せっかく起きたものですから日の出でも見に行こうと思い立ち、万世橋まで結構な距離を歩きました。が、一面曇りの空模様では日の出が見えるはずもなく、まさしく骨折り損です。その徒労をただの徒労のままに腐らせたくないために、こうして感じ取ったことを記事に書く次第です。

 

 

 

昼の対義語は?

 

よほど捻くれた人間でもない限り夜と答えるのでしょうか。生憎僕は人間性が捩れているので朝と答えたりします。

半分冗談です。まぁでも、この社会の真の闇というか、昼にも夜にも見えない部分を朝に垣間見ることが出来るのは本当の話です。昼や夜にネオンサインを輝かせて陽気な雰囲気を漂わせているチェーンの飲食店がゴミを出すのは朝ですし、そのゴミを回収する車が道路を次々通り抜けていくのも朝。24時間営業を謳う店では店員が死んだような目で立っていますし、そのコンビニで早過ぎる朝食を買っていく人の目も沈んでいます。

朝という言葉は幾分か明るいイメージを引き連れて辞書の中に存在しています。イメージというのは常々虚構で、本当は現実から目を逸らしているだけなのでしょうね。

という訳で、僕は希望の朝というフレーズが嫌いになりました。

 

 

 

以上です。

それでは、いい白昼夢を。

 

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