深淵と誕生日

開け放たれた窓の外で夏が鳴いていた。_____________________________________________________________________ 誕生日というものをひどくどうでもいいもののように思う。 なにがしかの作品では誕生日という本来なら人間自身は知りえないはずのものを知って…

炭酸水

常々思うことだが、(自明に)人は人を消費して生きている。私が今座っているベッドだとか、もう二日は点けっぱなしのエアコンだって、何ならこの建物だって、私はその製作や創造に一切のかかわりもなく、ただ金銭を支払うことによってのみその使用権を得て…

水掛け論が得意です あまりよくないあたま

三日月が裏返って夏の夜空を真黒に照らしている。無限に落っこちてきているような灰褐色の建物がすべて眠っている。皆さんはどうお過ごしだろうか。 人間はいつだって多重人格で、私を司る幾多の感情が今日も意思決定に紐をくくってあちらこちらへと船頭多く…

910(明るい話です)

数日前に思った通りのことを呟いて平穏なリプライ合戦をした。と僕は思っていたのだが、僕と会話をした本人はなぜか怒っているし、周りの人は僕の軽率な長広舌の辛酸をなめる思いをしていたらしく、僕以外の全員が苦しい思いをしたようだった。此の世の癌で…

マイルドカフェオレアイスショコラ

梅雨は結局やってこなかった。蝉が鳴き始めたという噂を聞きつけてイヤホンを取って街を歩いたりもしたが聞こえるのは車の騒音ばかり。夏は青だの夏は群青だの、高尚っぽい言説を垂れては理想郷の夏のお話を繰り返すばかりで、風鈴の音を聞きつつ扇風機の風…

大阪ゴーストシップホール

順天候、梅雨前のモラトリアム。梅雨前線は雨の前に二三日、人間に対して梅雨に対応するための準備期間を設けている。本日はお日柄も良く、吐き下すほどには真っ白い雲が空の四分の一に居座っていた。その雲も忌まわしき直射日光を邪魔するまでには至らず、…

反実仮想

初夏と梅雨の中間地点。夜風を浴びながらコーヒーを飲む自分を想像するのは愚民の特権である。よし実行に移そう、思い立ったが吉日と近所のスーパーで安物の缶コーヒーを入手し、そいつを片手に家に帰ってくる。ところが想像ないし換言せずとも妄想であると…

息継ぎ

ツイッターのトップに野球のツイプラを固定していたがために、暫く振りにここに文字を書く。 課題は忙しく、レポートは雪崩のように襲い掛かってくる。ひたすら雪かきをしたところでトカゲの尻尾、鼬ごっこである。そのくせ休日は二週間に一回外せない用事も…

本質情報

信じてもらえないかもしれないけど、嫌いな人はいないんだよな。*1 日本には罪を憎んで人を憎まずということわざがある。何か嫌なことがあったときその人の一面を嫌うことはあれどその人そのものを嫌うことはないんだ。*2誰かの発言が自分の琴線に触れればそ…

うらやみ

おはようございます(^^)今日もいい天気ですね(^^) 0 言葉の怖さというものを知らない人間とこの世を暮らしているから、敵意なき悪意が戦場のごとく上空を飛び交ってぶつかり合っている。言葉は包丁だ、包丁で料理が捗るように、言葉は人間が開発した文明の利…

自己顕示欲

鉄道を交錯するように流れる川、その川沿いに乱れるように咲いていた桜、その桜の木が二週間見ないうちにすっかり緑色に染まっていた。葉桜を湛えた木は偏に中庸だった。二週間は短いな、と意味もないことを悟った気分になってキャリーバッグを片手に階段を…

ガラクタ

ちょっと晦渋な文章を書く。つもり。 今までの文章はさして難しいとは思ってない。読んだら意味が分かるからだ。 まぁ書き始めてみて方針転換することなんてざらだし、結果的にどうなるかなんてわからないのだけれど。そもそも何書くかこの時点でまだ決まっ…

自己想像世界陶酔

視界に映る水溜りの中を一匹の魚が泳いでいた。遠くでは咆哮を上げながら鯨がぬらりぬらるりと地上を這うように進んでいく。青色の魚が車を上手に避けながら僕の右耳を掠って通過していった。電信柱のさらに上を銀色の魚の群れが泳いでいく。高層建築は人を…

続・終わらない世界

神戸と聞けば華やかな印象が散見されるが、彼らの言及している神戸とは実際には三宮とか元町とかの地域であって、JR神戸駅あるいは阪急高速神戸駅はというと、これがなかなかしょぼい。所用で高速神戸を降りて新開地方面へ向かおうとしたのだが、高速神戸の…

終わらない世界

ろくすっぽも眠っていないのに無理やり8時に目を覚ましたりするから、今日の午前は意識が朦朧としていた。朦朧とした意識の中で何をしていただとかどんな夢を見ていただとかどんな病に冒されていただとかは覚えていないのだけど、ただ意識が朦朧としていたこ…

言語依存症

カタツムリの貝殻の中ではひとりでに動き回る物体が苦しくもないのに口元をハンカチで押さえている。物体は物体ではあるのだけど、心臓と肺は時計の様に無意味に動いている。画面の向こうでは真っ黄色のテレキャスターを大太刀のごとく振り回す人間がいる。…

麻酔と延命治療

ビニル傘を片手に雨の中を闊歩していれば、いつの間にか自分が世界で一番不幸な生き物だと勘違いをしている自分がいる。踏切ですれ違った緑色のリヤカーがガタガタと音を立てるのを、別段うるさくないなと雨に向かって嫌味を吐いたりする。傘で雨を凌いだぶ…

部屋の除湿器の音がうるさい

難解で晦渋めいた文章をわざわざ理解できないと宣う人の心の奥底には無暗矢鱈に開き直った劣等感と得体の知れない不安が狗のように付きまとっているという事実が理解させる気がないだの理解させる気がないものを書いてもお前は孤独だだのそういった本音を理…

エイプリルフール

精神異常者ごっこ遊びの悦に浸る人間が特別視されたいという欲求を以て円形の有象無象やらの中心に侵入したところでいざ回りで行われている椅子取りゲームは彼を椅子にすらなれない木偶の棒と見做す。インサニティが誉め言葉だとかそんなはずがないとかそも…

わたがしスパイラル

踏み台とか足場とかサンドバッグとか、何であれ他人に利用価値があったり吸い付ける蜜が残っていればなんでも良くて、首から上と首から下が綺麗につながっているかつながっていないかは心底どうでもいいんだよな。呼び方は敵だとか味方だとか、まぁ日本語の…

拝啓

苦しんでいる。僕にはどうすることも出来ない。もう打つ手がない。事実だ。僕が味わったぶんの苦しみぐらい味わってくれ。今まで蔑ろにしてきた幸福を噛み締めてくれ。僕はそんな人間が好きなんだ。今まで噛み締めてきた幸福がすべて砂の様に崩れていくのを…

2-4-6-8-切断虚飾

本当の意味で無駄じゃないものなんてあるはずがないわけで、その時点で無駄という言葉は意味を失っていることがよくある。今こうやって無駄な文章を永遠に生産しているのと同じように、生き物は無駄な生き物を量産していく。生き物はいつだって無駄だ。無駄…

電気毛布エクスタシーシンドロームカタライザ

自分が電気毛布にくるまっているかいないかなんて世界線に影響しないけど、電気毛布にくるまる人を想像して面白いと考えるがゆえに自分は電気毛布にくるまっているのだと平気で嘘をつく。電気毛布にくるまってうねうねと呻き蠢きつつ一方で小難しい文章を書…

赧色宇宙と燃える深海のサナトリウム

人間というものは、死んでしまった人を亡霊と呼んで死者はまだこの世に存在するのだと盲信したり、枯れ尾花をあれは亡霊だと自己暗示により思い込んだりして、藁と言うには脆弱すぎる理論に一縷の希望を求めて縋り付いたりする。死んだ生物に最優先でのしか…

ペダンチストを殺すな

感情を司ってる自分はたぶん無数に存在して、それぞれが無限次元空間のベクトルとしてステータスを保持しているのだろう。僕らの表層に現れる自分とはその重ね合わせなんだけど、人は必要に応じてその矢印を自分にカウントするか取捨選択を行っている。たま…

心臓サイコエキセントリー

自分ができることというのは他の人が自分と同様にできることで、ただその人がやらないという選択をしたからやらなかっただけだ、というマニフェストを標榜して生きてきたし、多分これからもそう考えて生きていくんだろうと思う。そうでもしないとすぐ傲岸不…

赤色ネオンと天球儀 カッターナイフ

世に出回ってるものは大概が偽物なんだけど、僕含め普通に生きてる人は偽物と本物の区別がつかないんだと思う。というより、偽物と本物ってことば、0か1かの離散だからちょっと不便すぎやしないか。コンビニで売ってるプリンは本家のプリンとかけ離れている…

空想群像劇場アウターブル

意味がないのに起き続ける心理状態をなんと呼ぶのだろう。寝たいのに寝たすぎるせいか寝にいくのも面倒になってる。でもこんな風邪引きかけの状態はなぜだか文章書くのが捗るんだよな。やっぱり理性って要らないものなのかもしれない。 どうしようもなく眠い…

サイケデリックミルクセーキ

何のために生きているか考えた人は全員死んだ 言いたいことが浮かばない今日この頃に危機感のようなものを感じる。理由はただ忙しいからであって、それ以上でも以下でもない。ただ生きて惰眠をむさぼってるだけの生活は灰色の脳細胞が動かざるを得ない、ほか…

何もかも空の色の所為にする風潮と果たしてそれは緑色の空

危機迫ったときほど別のものが捗るだけマシとは逆転の発想というよりは発想の逆転というか、やっぱりどうにもならないものはどうにもならない運命なんだし自分を呪いに藁人形を編み釘を鍛造すること以外にすることがないというか、無為自然とかいう言葉はち…

綿棒 綿棒 綿棒

明日原稿締め切りなのやばくない?絶対書き終わらないじゃん 悩みは人につきものだし、悩みがない人って基本的にいないものですよね。だから悩みがないのが悩みとか、よくわからないことを言ってしまったりするんです。でも悩みがない人は、今悩みがないだけ…

世界平和と地軸の傾きとアジフライ

水面の下で行われていることを覗くことができないのはとてももどかしい一方で、潜水艦の中にいればその場にいない人が水面の下を窺うのを全力で阻止したく思うことがあります。何かを隠すことは一種の快楽です。ものを隠せばそれに気付かない人たちに対して…

人の金で焼き肉が食べたい

文章を書くのはやっぱり楽しいですね。僕には得意分野が少ないですから、オピウム一粒ほどの文章を書く才能を大事にしていきたいと思うのです。 世の中の娯楽というものを二分するならば、ある娯楽を楽しみにしている時間が娯楽を享受する時間よりも楽しいも…

怪奇月食 星天旅行

目下二時間睡眠で大学と家を往復したためか、とても眠い。というか寝たい。だというのに自分の身をこうやってそぎ切りにしてまでここに文字を残しているのは、脳が文章を書く欲望に支配されているからなんだと思う。しかし悲しいことに、文章を何か書きたい…

世界は豆腐で満ちている(@910各位 原稿を書け)

突発的に作ったこのページをどう有効活用するかについての話だけど。 いつものようにくだらない話をして自家発電するだけなら存在理由というものが存在しないわけで。 もうちょっと身近で即物的な話をするか、ってことで原稿の話をします。あくまでここが自…

形而上学的クーベルチュール

奇を衒ったことを衒うことが嫌われる理由というのをあまり考えたことがないのだけれど、それは日本人のDNAにそう刻み込まれているから仕方がないのかもしれない、と打ってみたところで初めてただ考えるのが面倒なだけであるということに気付く。それはそうと…